西ノ原牧場Nishinoharu Farm

Japan Beef
中西徳人プロフィール

中西徳人プロフィール

中西徳人氏は43年前(昭和49年)、神戸から70~80頭の但馬牛を連れて宮崎・小林にやってきました。中西さんのお父さんは神戸ビーフの礎を築き、神戸ビーフは世界で有名になっていく時期です。神戸(兵庫)から、より和牛にとって恵まれた自然環境があり、和牛肥育に適した場所として宮崎を選びやってきました。神戸の「中西牧場」には中西さんの弟さんが残り、兄である中西さんが宮崎に来ました。

中西さんの挑戦

「日本には160万頭の和牛がいる。いろいろな血統の特質があり、みんな違う。そして、日本だけではなく世界中で和牛の人気は高まっている。うちは、本当に自分たちが自信をもって世の中に送り出せる牛だけをつくろうと思っている。今までいろいろな牛を見てきたが、自信をもって美味しいと思える牛を。それがなかなか難しい、人間にも個体差がある様に、牛にもかなり個体差がある。牛の種も変化していくし、人間の様に世代で大きな変化を出してくる。餌の在り方も随分変化を繰り返している。牛の環境管理も大きく変化している。そんな中で単純にうちの牛は、とはなかなかいかない。牛の品質を保ち、高め、育て、送り出すのは、実はかなり難しくて、常に高いプレッシャーを感じています。」

中西さんの目指す和牛

「うちが目指しているのは、実は30~40年前の但馬牛(神戸ビーフ)。時代の変化で失われてきた“但馬本来の何とも言えない品質”があるんです。餌や種牛は、あの時代のものじゃなく今のものになっている。それをどうするか?なかなか大変な挑戦です。そんな但馬牛の特質を今の日本で最も和牛飼育に恵まれた環境の中で育て、引き出していきたい。宮崎・小林という霧島連山の豊かな自然:名水100選に選ばれるミネラル豊富で美しい水源、清浄な空気、温暖で程良い昼夜の寒暖差のある気候、極力自然なもの:農薬や薬などをなるべく使っていない牛が安心して食べられる餌を自分たちで作り・選び・配合し育てる。時代に逆行する様な形の目標ですが、今では非常に得難い恵まれた自然環境の中で、今まで研究し続けてきた飼育ノウハウを活かし、もっともっと伸びやかで、健康で、美しくて美味しい牛を「なかにし和牛」として育てていきたい。宮崎は宮崎牛として不動の位置を築いてきています。宮崎牛の中でも特別な「なかにし和牛」を作っていきたい。」

中西さんの牛への想い

「私は小さい時から中学生を出るくらいまで毎日、牛を裏の山で散歩させ餌やりをしてきた。小さい時から牛と一緒だったから、牛が何を感じていて、何をしてあげるといいのか、肌で分かっている気がするんです。但馬牛って、小型で温和な性格で、とても優しい。
牛は私たちにいっぱいの恵みを与えてくれる。牛がいて私たちは生活をさせてもらっている。
牛はただの家畜ではなく、人間と同じで心があって家族の様に思える生き物です。
牛が与えてくれる恵みを牛たちに返してあげたい、そんな気持ちで牛と暮らしています。

西ノ原牧場とは

西ノ原牧場とは

西ノ原牧場の強み

  • 霧島連山からの恵まれた水源の地下水を活用。牧場自ら掘り当てて活用しています。(名水100選に入る日本有数の水源)
  • 自社牧場での常時2,000頭規模の和牛飼育→安定した品質の供給
  • 幼少期の体格管理
  • 牛にストレスを与えない工夫、牛との対話。<個性/衛生面/餌の種類、牛個体の管理>

正常で、健全な飼育方法を取っていきたい <気持ち>

  • 幼少期の体格管理
  • 牛にストレスを与えない工夫、牛との対話。<個性/衛生面/餌の種類、個体により食べるものや時期は異なります
  • 幼少期に、変な栄養(偏っていびつな栄養)、ホルモン剤、化学飼料、安定剤等等を決して与えないこと。
  • 中期~後期:胃の発酵具合を活かし、調整し、発育させています。胃にいい調合、内臓にいい調合、肉質にいい調合を工夫し、努力を続けます。